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>> 別荘のつくり
■ ハンドカットログ ■
・強さを感じさせるふぞろいな丸太の壁
皮を剥いただけの丸太がハンドカットのログ材だ。1本1本の太さも違えば、
木の反り具合もまちまちである。何百本とあるそんなハンドカットログを巧みに
組み上げたログハウスは、骨太な力強い印象を与える。
建物の仕組みは実にシンプル。ログ材を井げた状にかみ合わせながら、
下から順々に積んで壁を立ち上げていく。積んだ丸太がずれないように、
上段から下段までボルトを貫通させて固定する。こうしてできる丸太の壁は、
そのまま建物の構造でもある。これらのすべてが、ログの職人ともいえる
ログビルダーの手作業だ。
ハンドカットのログハウスには「仮組み」という独特の作業工程がある。
何百本ものふぞろいなログ材をどう組み合わせるのか。それを吟味しながら
一度立ち上げて、構造や出来栄えを確かめる。そして、各ログ材に番号を振り、
解体、あらためて本組みをする。手間と根気と時間はかかるものだが、ログハウス
づくりを堪能できる過程でもある。
ハンドカットのログハウスには制約もある。太い丸太を使う建物はその重さのため、
傾斜地などでは基礎工事に費用がかさむ。仮組みには広い平地が必要なことからも、
できるだけ平坦な土地を選ぶのが良いだろう。
・家になったあとも木は生きている
水分を多く含むハンドカットのログ材は建物になってからも乾燥が進む。
そのとき、割れが入ったり、収縮したりする。割れるときには、パシッという大きな音
を立てるが、こうして木は安定していくわけで、強度が落ちるということではない。
また、水分が抜けると木は縮むため、積み上げた壁は少しずつ下がっていく。
これを「セトリング」と呼んでいる。そのため、あらかじめ縮みを予想して、縮むことのない
窓やドアとの間にズレができないように、「セトリングスペース」を確保しておく。
割れやセトリングは、木の含水率が落ち着くまで4〜5年は続く。
■ ハンドカットログの特徴 ■
・デザイン
外観も室内も太い丸太が行き交うダイナミックなデザインだ。
チェーンソーによるカットの仕方次第で細部のデザインにも個性が出せるのが特徴。
・断熱・機密性
太い丸太の壁は、断熱性にも優れているのが特徴だ。
木は呼吸するので、室内の湿度を適度に調節してくれるメリットがあるのも特徴の一つ。
・間取り
田の字形の間取りが基本となっている。
丸太を積み上げた構造は、在来工法や2×4工法などに比べると、
広く開放的な部屋はつくりにくいといえる。
・コスト
木の皮剥きから家の立ち上げまですべてが手作業で、非常に手間もかかるため、
一般にマシンカットよりも価格は高くなりがちだ。
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